宮島女性専用宿『藤のや』オーナー菊田さんの意外な特技とこだわりの〇○とは？

ー早速ですが、自己紹介をお願いできますでしょうか？ー

宮島女性専用宿「藤のや」オーナーの菊田留美子です。時々、夫も庭の剪定とかに、入ってはくれるんですが、ほとんど私1人で運営しています。

ー次の質問になりますが、創業した当時は、この宿泊施設にどのような思いを込めて、開業されたのでしょうか？ー

思いはですね。国内外の観光客の方にも来ていただくのは、もちろんなんですけど、地域の方々が、お店に来ていただいて、女同士で、ちょっと、立ち話もなんだしとか言ってお喋りができたり、地域の方々にも来ていただけたらなと、地域の方々と私のように、また地域の方々と観光客さんとかが、たまたま、出会わせたりしてね、こう盛り上がれば、いいな、という思いで、開業いたしました。

ー開業の思いは、ちょっと、寺澤さん（三國屋オーナー）が、地域の人と観光客を繋ぎたいみたいな思いを持っていらっしゃるのと似ているのでしょうか。ー

そうですね。中江町の方々は、本当にね、「人の温かさ」があって。ここを建てる前にも、相談したんですね。もうこの土地を買う前も、ご近所のおばちゃんたちが、道路でお喋りしてて、「どうですかね？ここ、買おうか迷ってるんですけど、どうですかね？」っていうお話して、「いいところよ、いいところよ」、言うから、どんどん話が進んだり、山翁神社に参ってお尋ねしたところ導かれたかのようにして、この土地を見つけるなどの出来事があり、あっというまに購入の契約に漕ぎ着けたっていうことですね。その後、建築に取り掛かりまして、いろんな制約がね、ありまして、本当に苦労しました。

ー菊田さんは「宮島検定女性唯一のプラチナホルダー」とのことですがー

そうなんですよ。「宮島検定」っていうのがちょっと前まであったんですよ。それで、宮島検定プラチナは史上三人しかいなくて、そのうち女性は私一人だけ。宮島検定は、満点がプラチナで、毎年一問落としてしまっていました。それは、私は新潟から嫁いできたため、宮島や広島に生まれ住んでいる人に比べてわかる問題がわからないんですよ。特に、カープが得点を入れると流れる「宮島さん」がわからなくて適当に答えて、もちろん間違ってね。なかなか毎年悔しくて主人に聞いてもすぐさま歌うんですよ。まあ笑い話ですけどね。

ーコーヒー（お出しいただいたもの）がものすごくおいしいですね…ー

東京や大阪とかに資格を取りに出て、プチ自慢ですけど初代焙煎世界チャンピオンが経営する福岡県にある自家焙煎のコーヒー店（豆香洞コーヒー）の方とお写真を撮ったりしながら、あちこちに出て焙煎の勉強をしました。過去に一度だけちゅうえマルシェで「コーヒー教室」を出店したことがあってその時、あの岩村もみじの娘さんのお婿さんが私より上手だった印象があります。

ー少し脱線しましたが、本線に戻して、「藤のや」の売りを教えてくださいー

頑張っておいしいコーヒーを出そうとしているところと、宿泊された方に頼まれれば、無料でガイドを行っています。宮島検定であったり勉強しているところも活用しているので、ある意味「宮島のプロフェッショナル」であるというのが売り。また、「女性限定」という形で安心感持ってお客さまを迎え入れらるところ。ターゲットを絞っているのでやりやすいというところもあります。三人娘がいるので、女性が好むようなものをあつらえたりして空間をととのえています。

ー宿泊施設を運営するうえでの「こだわり」はありますか？ー

ゆずれないところとして、「宮島をめいいっぱい堪能してほしい」ですね。なかには、夜遅くに来られて、次の朝早くに出発される方もいらっしゃって、夜だけだと宮島のどこにもいかれないし、朝早くに出られてしまうと、この「藤のや」はただのビジネスホテルではないので、ただただ宮島を堪能するために宿泊してもらいたいという願いがあります。その一環で、一生懸命に宮島検定プラチナも取りましたし、朝に自慢のおいしいコーヒーを飲んでチェックアウトしてもらいたいですね。チェックイン始まる時間から、チェックアウト寸前までめいいっぱい楽しんでもらいたい、堪能してもらいたい。とにかく宮島を好きになってもらいたい！！ですね。

ー幸せを感じる時間はどんな時ですか？ー

やっぱり一番は「宮島に来てよかった！！」と言っていただけると、役に立ててよかったと思います。具体的には、口コミ評価でお客さんの評価も高評価で、長々と「これが良かった」「あれが良かった」と思いをつづってくださる方のを文字として表れているのは見ていると特にうれしいですよね。

ーでは最後になりますが、宮島・中江町にいらっしゃる観光客の皆様に対して一言お願いします。ー